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小千谷 豊年獅子舞

2013年07月15日 (月) 22:07
毎年、7月14日・15日は
郷社ニ荒神社の祭礼
通称「にっこう様のお祭り」が開催され
神社前の本町通りは、
お祭り広場や多くの屋台でとてもにぎやかになります。

今年は、ウチの次男坊が
この祭礼にまつわる民俗芸能「豊年獅子舞」

(小千谷市の無形文化財に指定されています)
に参加させていただきました。

獅子舞(1)


 

 これまでにも何度か、
「豊年獅子舞」を見たことがあったのですが、
踊りや衣装にどのような意味があるのか不明で・・・。
特に、真ん中の赤い傘を持って立っている大人の人。
子供たちが周りで踊る中、
途中で何か別のアクションを起こすのかと思いきや、
最後まで傘を持って立っているだけ。。。
サッパリ意味がわからん!と思ってました(本当にごめんなさい

しかし、今年
お祭りに向けて毎晩「元町会館」へ出かけ、
踊りの指導を受ける我が子を見守るうちに、
「獅子舞」の由来や踊り子の役割が何なのか???
知りたくなり、市立図書館で調べてみました。

「豊年獅子舞」の由来は、言い伝えによると、
その昔、霊峰八海山の山中で、
太陽を背に、山の神(天狗)が、
三頭の獅子(牡獅子、牝獅子、仔獅子)を相手に楽しそうに遊んでいた。

それを見た里人が、
「これぞ、豊年の兆し」と予感を感じた。
その年はまさしく豊作に恵まれ、
この吉兆を記念して、真似して舞ったのが始まりとか。

真ん中の大人は、太陽!
だから、踊ったりしないのですね。

また、ウチの子は、最初の練習日に
「お前は緑の獅子」と決められました。
なぜ、緑?と思っていましたが、
やっと意味がわかりました。

同学年の子に比べて体が大きいので、
牡獅子(オスの獅子)の役になったのです。

確かに、二番目に背の高い子が牝獅子(牝の獅子)、
一番小さい子が仔獅子(子どもの獅子)の順に
並んでいるのがわかります。

獅子舞(2)


さらに、
「天狗」と言われている子だけ、
踊りの動きが違うのも納得です。
三頭の獅子と戯れる「山の神」なのですから、
当然ですよね。

太陽の光を浴びながら、
山の神と親子の獅子たちが
楽しそうに戯れている・・・
意味が分かると
急に「豊年獅子舞」の踊りに趣を感じます。


昔は「下タ町(シタマチ)の獅子舞」と呼ばれていました。
「下タ町」とは、現在の小千谷市元町周辺。
古くは町内の諏訪神社の境内で、
7月25日・26日の祭礼に演じられていたそう。

昔、獅子を舞うのは下タ町の子供の特権で、
それも長男でなければ踊ることが出来なかったのです。
町外の子供から
「下タ町の子は獅子舞が踊れていいなあ」
と、うらやましがられていたそうですが、
長男でない町内の子供たちにとっても
憧れだったことでしょう。

ウチの子なんて、
元町の子でもないし、長男でもないのに、
声をかけてもらって参加。
実際、他にも元町でない子が何人もいました。
(小4から小6まで各学年4人ずつ。総勢12人の踊り子がいます)
少子化の影響で子役も不足しているのだそうです。

明治42年に諏訪神社がニ荒神社に合祀されて以来、
夏祭りの神事として毎年7月14日・15日に、
ニ荒神社境内はもとより、
市内の篤志(社会福祉や慈善事業などに熱心な人)の家々を
まわって踊るようになったそう。

現在でも、回り順に
神社前やお祭り広場、ショッピングセンター前など
誰でも分かるスポットで披露する他に
「岩渕」「セヌマ」「須田」「石坂」など、
明らかに個人宅と見られる名前が入っています。

獅子舞のルーツについては、
天保12年の諏訪神社の祭礼の記録に、
「獅子舞」があるため、それより前からあったと言われていますが、

本当のところは「わからない」そう。

とにかく、長く続く伝統の行事に、
子供を通じて参加し、楽しめたことは、
とてもとても楽しく良い経験でした。

 
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