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外貨預金利用の注意点

2009年12月16日 (水) 10:43

14年ぶりの円高・・」などというニュースが飛び交い、
外貨預金のキャンペーンが目に付くようになりましたね。

このまえ、南アフリカランドドルの外貨預金が年利25%なんてのを見かけて驚きました。

私も長い目でみて、この円高はチャンスだと思っています。
日本円だけでの資産形成には限界を感じ、
日頃から国際分散を実践しているところですので。

しかし、外貨預金を利用する上では注意が必要だと感じています。

まず、高金利が魅力的な外貨預金ですが、
為替変動のリスクがあるため元本保証は無く、
預金保護制度も対象外です。

仮に、預け入れ時より円高になった場合、
利息では到底追いつかないほどの為替差損もアリ。

それによる元本割れも想定しなければなりません。

また、優遇金利の外貨預金は「1ヵ月」などの短期間限定がほとんどで、実際は年利の1/12の金利を手にするにすぎません。
その利息から20%の税金を引かれると
期待する手取りとならない可能性があります。

さらに、銀行によって違いますが、
米ドルで往復2円、ユーロで往復3円、
豪ドルで往復5円ほどの為替手数料がかかります。
銀行側は、今後円高に進もうが、円安になろうが、
為替手数料で儲かるからいいですよね~。

最近、私は銀行で二重通貨預金を勧められました。

デリバティブの通貨オプションを利用したより複雑な仕組みです。
オプションの売り手となる私としては、円安のメリットを享受できず、円高のリスクを無限に負うので、提示された金利水準では見合わない気がしました。

外貨預金を利用する場合は、
目先の金利にばかりとらわれず、
仕組みを理解し、為替の変動や手数料、税金など総合的に判断することが大切ですね。



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