Contents

相談内容一覧表

資格分野別に分けた場合の相談内容は、次の通りです。もちろん、どの資格分野のお客様にも、他の観点からみた問題点・注意事項等を踏まえた総合的なアドバイスをできる限りさせていただきます。ホウレンソウの徹底詳しくはこちらへこの前、お客様からあるクレームが入り、担当の部下に事情を聞いたところ、きちんと報告せず、1人で抱え込んでいたことが分かりました。そこで、いわゆる「ホウ・レン・ソウ(報告、連絡、相談)」を徹底させる方法があれば、教えてください・・・・・・・社員の多重債務問題詳しくはこちらへある社員が、サラ金から多額の借金をしているとの噂を聞きました。先日、職場にも取り立てと思われる電話が来たそうです。本人は至って真面.­.­.­
RSS 2.0

1科目1週間でCFP  

(1) CFP(FP国際上級資格)受験を決意
AFP資格の取得をきっかけに、いろんなことを知ることになる。
 
特に、それまで一生懸命取り組んできた会社での仕事が、取引するお客様のためではなく、ほとんどが会社の利益のためであったことを認めざるを得なかった。
 
金融関係に勤めるものは、少なからずノルマとの戦いがある。
 
普段の業務の中で、仕事が正確だとか、窓口対応が親切とか、斬新な提案ができる・・・とかいったことは、個人の評価につながる重要な事柄ではある。
 
しかし、会社やその部署から示される数値的目標は、会社の利益の直結する最重要項目であり、はっきりと目に見える点においても、個人評価の重要度は比べ物にならない。
それをこなせないような個人は、企業内での発言力は必然的に弱くなる。そういう意味で、私もノルマに対する意識は人一倍高かったと思う。
 
 今、このようにどこにも属さない私になってみると、どうだろう?
 
ノルマへの高い意識は、結果的にお客様のためになったか?
答えは、断じてノーである。
 
特に、生命保険の分野に関して、それが顕著だと感じた。
 
会社の利益は考えず、個人の利益だけを追及することができる喜びに出会い、私はますます、FPとしての知識の習得や個別の保険商品の研究にのめりこんでいった。
 
以前、テレビでカルトQという番組をやっていたのを覚えているだろうか?
いくら仕事で毎日関わっているプロでも、
「ただ、好きで、やりたい」
というだけのアマチュアに負けるのである。昔と違いその気さえあれば、個人で集められる情報は仕事上のプロをも超える時代であるといえる。
 
学習がすすむうちに、世の中「知っている」と「知らない」では大違いと気づく。
「知らない」で損してる人に教えたい・・・という気持ちが強くなり、主婦仲間のサークルや知り合いの紹介で、ミニセミナーを開くようになっていた。公民館や子育てルームなど人数も少なかったが、自分の熱意はやけどしそうに熱かった。
 
その後、日本FP協会から送られてくる冊子により、さらに上級国際資格
「CFP」があることを知る。
今度は、6科目を一度に合格する必要はなく、1科目ごとに合格が認められる。最終的に全科目合格するとCFPと認められるのである。
 
AFPは金融関係の会社が社員に取得を奨励していた背景もあり人数が急増していたが、CFPは当時まだ日本で6,000人くらいしかいなかった。その上、今度の受験資格はAFPであること。もう通信講座はいらないのだから、挑戦するしかない!
 
 
(2) 受験の障害はお金?
受験資格は満たしているが、1科目5,250円の受験料が気になった。
 
でも、勤めていた時、飲み会は最低5000円くらいはかかった。さらにお酒が嫌いじゃない私は、2次会、3次会・・・とハシゴしてそんな金額では終わっていない。その時のことを考えれば、安いものだ・・ということにした。
 
 
困ったのは、CFPの受験会場だった。
AFP試験は新潟会場があったが、当時、CFPは東京まで受験に行かなくてはならない。私の住むところから、東京会場へ行くには、電車と新幹線で往復17,000円以上かかる。
 
CFPはそうとう高いレベルの試験だと思うが、取得したからといってすぐに実益に結びつくわけではない。その試験のために、義母に2歳の子供を預け、受験料の何倍も交通費をかけていくのはいかがなものか?
 
 しかし、もう私は自分を止めることはできなかった。
 
AFPの時に味わった短いけれどギュッと濃密で充実した自分だけの勉強時間。
立場や環境や服装・・試験以外のすべての要素を排除し、全く公平に、点数でスパッと白黒つける潔さ。
合格結果を見たとき感じた「お金で買えないもの」を手にいれた達成感
もう一度、味わいたかった。
 
調べてみると、高速バスで夜中の12時過ぎに出発すれば、東京に朝の4時ごろ着く。10時からの試験開始には時間がありすぎるが、お金にはかえられない。高速バスは、家から東京まで往復で7,350円だった。
 
「遊びにいくわけじゃない」と主人を説得し、義母にも協力を頼んだ。
 
お金を無駄に出来ないことは、時に考えられないパワーを生む。
AFP受験のときもそうだったように、このことは、この後も何度も私を突き動かす原動力となるのである。
「お金がないこと」は、すべてにおいて何かをあきらめる理由にはならない。資格取得においてはかえってプラスではないかとさえ思う。受験料や交通費を無駄にできない主婦の私にとっては間違いなくプラスだった。
 
(3) CFPの受験勉強
私は、CFP試験の2科目、「金融資産運用設計」と「リスクと保険」の受験の申し込みをした。
 
この2科目はそれぞれの試験日の間が1週間あった。つまり、1週間おきに2回、上京する計算だ。CFP試験は年に2回あり、このペースで2科目ずつ合格していくと1年半でCFPになることになる。
 
CFPの試験問題も見ないうちに2科目も申し込むなんて、私がAFPに1発合格していかに有頂天になっていたかがわかる。
CFPがどんな問題なのか早く知りたいと思い、受験の申し込みと同時に、それぞれの3年分収録の過去問題集1科目1,575円も取り寄せた。
 
届いた二冊の過去問題集のページをパラパラとめくると・・・
さっぱり、わからない。
答えを見ても理解できない。
う~ん、やっぱりAFPとは、わけが違うのね。
天狗の鼻をへし折られた私は、あまりのレベルの差に落ち込んだ。
 
ここからが私の悪い癖というか、子育て主婦の性というべきか。
「わざわざ東京まで行くんだから、絶対合格しなきゃ」
と思っているのに、忙しさに紛れ、なかなか勉強を始められないのである。
 
試験まであと1ヶ月に迫った頃、受験票が届いた。
ヤバイ、本当にヤバイ。
それから慌てて、1つ目の試験科目「金融資産運用設計」の過去問題集を頭から少しずつ解き始めた。
 
「金融資産運用設計」と「リスクと保険」は、CFP試験6科目の中で、一番興味もあり、得意科目だったと思う。それなのに、答えを見ながら「金融資産運用設計」の問題集を1回終えるのにかなりの時間がかかった。
 
2回目に入り、わからないところはAFP受験の時のテキストを見るのだが、レベルが違うのでどうにも用が足りない。
そういう箇所は聞く人もいないのでインターネットで調べた。
しかし、当然CFPの問題解説を無料でしてくれるページなどなく、どこかの大学教授が書いた論文などにヒットしてしまい、しかたなくそれを読んだりした。
 
このときすでに試験の1週間前だった。2週間後の「リスクと保険」は、まだ問題集にひとつの折り目もなかった。
 
さすがに1週間前となるとあせった。
このままでは、合格レベルには到達できない。そのため、短い勉強時間に集中して密度の濃い勉強をするにはどうしたらいいか考えた。
 
子供にとっては、私の受験など関係ない。
「試験が近いので、いい子にしてて」
なんてことは、2歳の子供には通じるわけもない。
 
もともと細切れの時間では集中できないタイプだし、イライラして子供に影響しては困るので、昼間は普段どおりに子供と過ごした。
いつもと違うのは、子供のお昼寝に私が先に眠り、子供に起こされてやっと起きることだった。
 
この頃、夜に子供をお風呂にいれて寝かしつけたら、近くのファミリーレストラン(翌朝5時まで営業)に向かう作戦を実行した。
 
よく資格試験の合格ハウツー本で、
「細かい時間も無駄にせずメモや壁紙を見て暗記や確認をしよう」
と書いてあるが、子育て主婦には向かない・・・というか私には向かなかった。
 
子育て主婦の日常に、
「ここまでで仕事終了」とか、
「今は空き時間」とかは存在しないのだ。
 
テキストを読んだりメモを見てるときに、子供に邪魔されたらそれがストレスになる。私は、最後まで、子供と一緒のときは全く勉強しなかった。
 
幸い、一人目の子はインドア派で、普段から
「お外で、遊ぼう」と言っても
「寒い(暑い)からやーだ。お家にいる」と答えるタイプで、睡眠不足の私には非常に有難かった。
 
夜、わざわざファミリーレストランに行くのも重要なポイントである。
この頃はまだ家で勉強することもあったが、効率が全く違うのである。
 
主婦は、家にいると色々なことが気になって仕方がないのだ。
勉強の途中でも
「あしたのサークルの持ち物、なんだっけ?」とか
「旦那のシャツにアイロン、かけてなかった」とか。
あるいは子供が寝ぼけて
「ママー」と言うと、寝室に飛んでいってしまう。
 
全然、集中できないのである。
 
もうひとつの理由は、自分の家だと、睡魔に勝てない。
眠くなり、勉強している脇でゴロッと横になって朝まで寝てしまうこともありうる。
 
ところが、一歩家を出て、ファミリーレストランに行くだけで、家事は気にならず、人目があって絶対に眠ることはできない。子育ての毎日からすると、ひとりの時間は貴重な非日常だった。不思議なことに周りの騒音は全く気にならず、何時間も集中できた。
 
「ドリンクバーで何時間も粘るわけ?」
といわれそうだが、まあその通り。しばらくすると、脳が甘いモノを要求するので
デザートを追加して合計500円くらい。
遅くとも4時頃には帰る・・・というか、眠くて限界がくる。
すいているが、まだ、他のお客はいる。
 
 
子供に迷惑?
旦那に迷惑?
ファミリーレストランに迷惑?
 
そうだろうか?
睡眠不足とか、4時まで勉強とか大げさなことを言っているが、
それはたった1週間2週間のことである。
子育て中の主婦が、お金と時間を最小限に抑え資格取得に挑むのに、それくらい大目に見てもらいたい。(ダメ?)
世の中の受験生は、もっともっと時間とお金をかけて、長期間にわたり周囲や家族に迷惑をかけているのではないだろうか?
 
ずいぶん後になって都心のファミレスで「受験勉強お断り」の張り紙を見て驚いた。
私ときたら店員と顔見知りになり、常連客面していた。田舎はいいなぁ。
 
試験当日までに、「金融資産運用設計」の過去問題集を4回繰り返した
2回目をやり始めたとき、1回目にけっこう時間をかけて解いたにもかかわらず、初めて見る問題のようで驚いた。それくらい頭に入っていなかった証拠なのだが、悲しいことに実際かなり新鮮な気持ちで2回目を解いていった。
 
3回目になると、それまでわからないがやり過ごしていた問題の意味がわかってきた。4回目は問題を解くスピードも速くなってきた。
少しずつ、「もしかしたら・・・?」
なんて気持ちになったりした。
 
これは、また後に読んだ資格試験の合格ハウツー本に載っていたのだが、
「マーカーはひかないこと」これには私も同感だ。
 
学生時代、マーカー好きで失敗していたのでよくわかる。
マーカーをひくと、覚えていないのに覚えた気になってしまうのである。
 
この頃から今もそうだが、問題集の問題のところは試験日でも真っ白である。
そのかわり、解答のページはこれでもかというくらい鉛筆で書き込みをする。当然、余白は足りなくなり、メモ用紙などを切ったり貼ったりしている。
 
テキストを隅々まで読んだことはない。問題集をやりながら、必要なところだけを読んで解答ページに書き込み、その他の手段で調べたことも解答ページにまとめて書き込む。
何回も繰り返すうちにその問題集1冊で、試験対策としてはテキスト以上のものが出来上がるのである。
 
最終的にマーカーが登場するのは、試験の当日だ。
必ずそれが必要とは思わないが、どういう試験でも、当日まわりの受験生はみんな直前まで本を開いて熱心に見ているものだ。その姿をみているだけでは焦るので、解答ページにマーカーをひいて確認しながら、試験開始を待つのである。
 
(4) 全科目合格まで
「金融資産運用設計」の試験の当日を迎える。
早稲田大学での試験を終えた帰りの高速バスのなかで、折り目のない「リスクと保険」の過去問題集を初めて開いていた。
 
それから、1週間また同じことを繰り返した。
結果的に2科目目の「リスクと保険」の勉強時間は、正味1週間と短かったが、要領を得たのと「金融資産運用設計」に比べるとやや難易度が低く、比較的楽だった。
 
約1ヵ月後、2つの合格通知を手にした私は、今後もこの方法でいくことを決めていた。
 
なにしろ勉強時間が短いため「ほんの少しの間だから」ということで、家族の協力が得やすい。その上、短期集中のおかげで忘れているヒマがない。
 
2歳の長男もわからないなりに「ママおめでとう」と言ってくれた。
 
他の4科目のCFPの科目も、同じように1週間前から勉強した。苦手の「不動産運用設計」は1回落ちたが、あとはそのやり方で1発合格だった。
 
 
期間にすると2年間でCFPの資格取得をしたことになるが、合計の正味勉強期間は下記のように2か月ちょっとということになる。
 
「金融資産運用設計」1ヶ月
「リスクと保険」1週間
「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」1週間
「タックスプランニング」1週間
「相続・事業継承設計」1週間
「不動産運用設計」1週間×2
 
 
さらに、2年間のCFPの受験期間中に、他の関連資格や消費生活アドバイザーも取得し、いつも間にか独立系FPになってた。でも心は、マニアな主婦のままだった。
 
とにかく、時間もお金もない子育て主婦でも、CFPは2年あれば楽に取れることを証明した。

Blog Calendar

Blog Category