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塩狩峠

2014年01月17日 (金) 18:29
「塩狩峠」
著者は三浦綾子さん。

これも「錦繍」と同じく
若い頃、読んだことがあって、
最近もう一度読んでみた本です。

20数年前に読んだとき、
主人公の誠実さに感動して
背筋がピーンと伸びたことは覚えているのですが、
内容を覚えているかというかと
記憶というものは曖昧なもので
…かなり新鮮な気持ちで読み進めました。

自らを犠牲にして暴走列車を止め、
大勢の乗客の命を救った鉄道職員「信夫」が
主人公のフィクションですが、
実在の人物と事件を基に書かれたもの。

お話は信夫の子ども時代から始まります。

祖母や父との関係や、
母や妹への感情、
良き親友やその妹への恋心など、
さまざまな出来事が信夫をキリスト教信者へと導き成長させていきます。

その時々の信夫の胸の内が
飾らずストレートに表現されていて、
その純粋さが読んでいる私の心に痛いほど沁みるのです。

これは、私の心がささくれ立っているからなのでしょうね。

信夫は周囲から厚い信頼を得ることになるのですが
聖書にある「立派な隣人」になろうと努力を続けます。

終盤は涙無しには読むことができません。
お昼休みにボロボロに泣いてしまいました。

そして読み終わると、
やはり背筋がピーンと伸びました。


 
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