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銀二貫を読んで知る 丁稚のシステム

2014年03月04日 (火) 18:21
高田郁さんの「銀二貫」を読みました。

読んだ後に、
4月10日から始まる木曜時代劇「銀二貫」が
TV放映されることを知りました。

TVドラマになるのも納得!の秀逸時代小説です。

舞台は商人の街・大阪天満。

大阪で商いをするには「始末」「才覚」「神信心」の
3つが必要とされた江戸時代です。

仇討ちで父を失った武士の子・松吉は
「銀二貫」で寒天問屋井川屋の主人・和吉に命を救われる。

松吉は寒天問屋の丁稚となるが、
彼の命を救った「銀二貫」は
火事で焼失した天満宮再建のための大切な寄付金だったため、
神信心の強い番頭に辛くあたられてしまう。

現在の貨幣価値では130万円以上の大金だそう。

度重なる火事や問屋の危機を乗り越え、
友情や恋、温かい周囲の人たちに支えられながら、
松吉は商人の道を少しずつ歩んでいく。

ラストシーンは
劇場の一場面を見るよう・・・心が温まりました。

ただ、社会保険労務士という職業柄、
気になるのが「丁稚」のシステム。

いつか遠い将来、暖簾分けされる日まで、
住み込みで仕事を覚える。
始業・終業など決まった労働時間などなく、
家業の他にも、主人の身の回りの世話も含め家事全般をこなし、
その上、無給!!

「丁稚」の時代の人が、今の労働基準法を知ったら
さぞ驚くに違いありません。

とにかく、本の内容はとても感動的で、
ドラマも見てみたくなりました。

 

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