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永遠のゼロ

2012年12月09日 (日) 18:07
たまたま目にした雑誌で推薦されていた本です。

放送作家の百田尚樹氏のデビュー作。

タイトルの0(ゼロ)とは
太平洋戦争でその名を轟かせた名戦闘機「零戦」のこと。

終戦から60年目の夏、
26歳の若者が、特攻隊で命を落とした祖父に
ついて調べていくストーリー。

「妻や娘のために絶対に生きて戻る」と言っていた祖父は、
天才的な零戦パイロットだった。

誰よりも命を惜しんでいた祖父は臆病者だったのか?

特攻隊は洗脳されたテロリストなのか?

祖父を知る人との出会いを重ね、
調査が進むうちに真実が明らかになっていく。

ストーリーの秀逸さはもちろん、
この本は戦争の経緯やその実態を教えてくれます。

知識の浅い私は、
特攻兵器である
人間爆弾「桜花」や
人間魚雷「回天」をこの本で初めて知りました。

日本のエリート大本営の「若者の命の軽視」の姿勢には絶句でした。
涙なしには読むことができない本です。

戦争を知らない世代、全員必読の一冊です。



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