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無幻花

2013年06月27日 (木) 16:37
夏らしいイラストが目を引く装丁の
東野圭吾さんの「無幻花」を読みました。

東野さんの小説って、
やたらと登場人物が多いように感じませんか?
私は途中でこんがらがって、
前に戻って読み返すことがあります。

今回もやはりそうなのですが、
気にならないくらい一気に読ませるストーリーでした。

幼い頃から、
父や兄の「アサガオに対する強いこだわり」が疑問だった青年。

家族の中で疎外感を感じつつ、
大学院生になり就職を考える時期となるが、
ある独居老人殺人事件をきっかけに、
もうひとりの主人公、被害者の孫娘と一緒に
「黄色いアサガオ」にまつわる謎を調べていく。

恩や縁でつながる者、
才能を与えられたことに苦しむ者、
偽りの能力のために手を汚す者、
負の遺産を引き受ける者
・・・多くの登場人物がひとつの糸で結ばれていくクライマックス。

最後に描かれる若者たちの明日への決意が清々しく、
読後の気分も良い本です。

 

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