Contents

相談内容一覧表

資格分野別に分けた場合の相談内容は、次の通りです。もちろん、どの資格分野のお客様にも、他の観点からみた問題点・注意事項等を踏まえた総合的なアドバイスをできる限りさせていただきます。ホウレンソウの徹底詳しくはこちらへこの前、お客様からあるクレームが入り、担当の部下に事情を聞いたところ、きちんと報告せず、1人で抱え込んでいたことが分かりました。そこで、いわゆる「ホウ・レン・ソウ(報告、連絡、相談)」を徹底させる方法があれば、教えてください・・・・・・・社員の多重債務問題詳しくはこちらへある社員が、サラ金から多額の借金をしているとの噂を聞きました。先日、職場にも取り立てと思われる電話が来たそうです。本人は至って真面.­.­.­
RSS 2.0

自己負担ゼロでAFP  


(1) AFP(ファイナンシャルプランナー)受験のきっかけ
NHKのど自慢出場後しばらくして、ある新聞広告を目にした。
「あなたもファイナンシャルプランナー(AFP)に!教育訓練給付認定」
 
そのとき初めて「ファイナンシャルプランナー」という言葉を知った。調べると、目標や目的の実現のために長期的視野に立ち資金計画や資産運用のアドバイスをする・・とか。
 
金融関係の窓口にいた頃、お客様にアドバイスするの楽しかったなぁと思いだした。
もっと楽しかったのは、暇なときに大口顧客の口座を見ながら
「私にこのくらいの資産があったら、こんな預け方はしない」
「私だったら、こういう形で運用する」とか
同僚たちに自分の提案を披露することだった。
 
「なんだか面白そう」 2つ目が見つかってしまった。(ひとつ目はNHKのど自慢
 
ずーっと仕事をしてきたが、気づくとこれといった資格も特技もない。
こんな資格があったらかっこいいなぁと思ったが、養ってもらっている主婦としては、あまりお金はかけられない。
 
受験資格を得るには、通信教育の場合、指定講座を受講し、全7回の確認テストと提案書の合格が必要だった。その後、日本FP協会の行うファイナンシャルプランナー(AFP)試験に合格して、はじめて資格取得となる。
 
ファイナンシャルプランナー(AFP)の通信講座の受講料は・・
なんと199,500だった。
高い!高すぎる!
 
しかし、当時は厚生省の教育訓練給付が手厚く、認定講座を修了すると80%の受講料を返してくれる形だった。仕事をやめて間もない私は、確認すると教育訓練給付の受給資格者だった。
 
さらに、当時AFPの受講生は争奪競争だったようで、資料請求した会社は
「AFP合格祝い金キャンペーン」
というのをやっていた。
それは、AFPに合格したら、受講料の20%を祝い金として返金するものだった。
つまり、80%+20%で 自己負担ゼロ である
 
「これだ!」
さっそく、通信講座を申し込んだ。

(2) 私のバカ・・・時間がない
申し込んだだけで、ある種の「達成感」を感じてしまっていた私
子育てしながら資格取得にチャレンジするなんて
「私って、なんて上昇志向!!」
完全に自分に酔っていた。
 
そのせいか、お金がかからないことに安心してか、
送られてきた大きな段ボールをしばらく開けることさえしなかった。
 
ある日
「そろそろやんなきゃ」と
のんびり送られてきた教材を見始めたとき、だった
 
 重要なことを見落としていた。
 
「AFP合格祝い金キャンペーン」は、いつか合格すればいいのではない
「一発合格」祝い金なのである。その一発は12月の試験。
その12月のAFP試験を受けるには、指定日までに全7回の確認テストと提案書の提出が必要である。つまり、通信講座を終わらせなきゃ受験さえダメってこと!
その指定日がなんと・・・1週間後!
 
4ヵ月後の次の試験に合格しても、祝い金はでない
受講料の20%の39,900円は、主婦にとっては大金である。
何が何でも1週間で通信講座を修了させ、絶対に12月に合格しなければならない。
 
それから1週間、死ぬ気で全7回の確認テストと提案書の提出に取り組んだ。当時1歳半の長男がうるさいので昼間は全く出来ず、ほとんど子供が眠ってからの夜、学習した。
 
こんなに一生懸命勉強したのは「高校卒業以来初めて」で、こんなに急いで勉強したのは「生まれて初めて」だった。
 
通信講座は記憶する必要はない。
ただ単に、受験資格のために、確認テストの空欄にあてはまる語句をテキストから探して埋め、提案書は作り方教材と首っ引きである。
 
この時は送られてきた全三十巻の教材ビデオのひとつも見なかった。というか、見てるヒマはなかった。
 
そしてギリギリ1週間後の指定日の消印で、最後の提案書の提出を終えた。郵便局員に「必ず今日の消印で」と何回もしつこく言って、
「大丈夫ですから」とうるさがられた。
 
通常の受講期間は6ヶ月から最高2年という通信講座も、やる気さえあれば育児をしながら1週間でできることを証明したことになる。
 
(3) 試験まで1か月
試験日まで1ヶ月ちょっと。やはり、時間がない。
 
通信講座は受験対策ではないため、本屋で、AFP試験の問題集を1冊買った。そのころ、新潟はちょうど寒くなり風邪が流行りだした。
子供が風邪をひいて、その風邪が自分にうつったりして、勉強どころではない。結局、試験の10日前まで勉強する時間が全くとれなかった。
 
しかし、これで試験に落ちたら、あの1週間はなんだったのか?
39,900がかかっている。なんとか時間をつくって勉強しなくては・・・。やはり、テキストを読んだり、ビデオをみている暇はない。子供が寝てから、必死で問題集を解いた。
 
今から思いかえしてみると、ある意味AFPはCFPより難しい一面がある。
試験範囲として
「ライフプランニング・リタイアメントプランニング」
「リスクと保険」
「金融資産運用設計」
「タックスプランニング」
「不動産運用設計」
「相続・事業継承設計」
6つの項目に大きく分けられているが、かなり広い分野にわたっている。科目合格が認められているCFPに対し、AFPは全科目をまんべんなく勉強して受験しなければならない。
 
ファイナンシャルプランナーと呼ばれるために、AFP(FP技能士2級レベル)を受験する人はかなりの数になると思う。銀行やノンバンク、証券、生・損保などが社員に取得を積極的に奨励(義務付け?)している背景もあるだろう。
私のように金融関係に勤務経験のある人は、
「自社商品は分かるが、競合する類似商品の知識が乏しかったなぁ」
「他業種だと知らない言葉も意外と多いな」
「自分の知っている分野はなんて狭いんだろう」
なんてことを、受験勉強のときに感じるのではないだろうか。
 
実際、私も仕事でかかわりのあった債券や株式、投資信託、預貯金や公的年金、生命保険に関しての問題は分かるものもあったが、担当したことのない分野や他業種はサッパリだった。
 
仕事の関係で何となく知っているような問題でも、今までそのことを択一で聞かれたことなどないし、分野によっては初めて知る言葉も多かった。
久々の勉強に苦しみながら、いすに寝転んで解いたり、部屋をウロウロ歩きながら問題を読んだり、声に出して暗記を試みたり・・・とにかく、限りある勉強時間を寝ないように心がけ、問題集を繰り返し解くことに注力した。
 
問題集をやっていくうちに、全体的には何となく傾向がわかったような気になってきた。自分の専門分野でわかるように、試験範囲は広く万遍なく問われるが、あまり複雑な問われ方はしない。きっとこの問題も、その道の人にとっては常識なんだろう。
それぞれの分野の常識を抑えるつもりで、クイズに答えるような気分でやっていけばけっこうおもしろいぞ。
 
問題集も3回目くらいになるとそれほど苦痛を感じなくなってきた。
しかし、今まで全く縁のない不動産運用設計の問題には手を焼いた。言葉の意味もよくわからないし、興味がないせいか調べてもいっこうに頭に入ってこない。試験日が近づいても、やはり不動産運用設計の問題には自信が持てなかった。仕方がないので、よく出てくる言葉や数字だけ暗記することにした。

(4) 久々の受験
試験当日。
 
試験会場からの帰りの高速バスの中、私は次回のAFP試験対策用の新しい問題集を買って読んでいた。非常にブルーだった。やはり、不動産運用設計の問題が出来ず、不合格を確信していたのである。
 
しかし、結果は合格だった。
これは、すべての資格試験にいえることだが、
100点を取る必要はない」
ということである。
たいていの資格試験は7割くらいできれば合格だ。
 
中学校時代の中間・期末テストを思い出した。
社会科の先生が
「今回の歴史はこのワークから問題を出します」
といっているのに、教科書の試験範囲の最初からのんびりマーカーを引くことから始めてしまう。結局、直前までワークをやらず試験前日は徹夜で勉強。ワークだけやった友達に負ける・・・。私はそんなタイプだった。
 
今回も、もし時間がたっぷりあったら、間違いなく私はビデオを見ながらテキストにマーカーを引くことからはじめていただろう。
そして、時間が足りず問題集を最後までやらずに試験日となっていたのがオチである。
 
時間がないから、少しでも点数に結びつくことを優先する。
テキストは問題集をやりながら、必要なところだけ読む。問題集はくりかえしやる。わからないところは丸暗記。
長く資格試験勉強やテクニックとは無縁であったが、初めてにしてはかなり最短距離をいったのではないだろうか。
 
とにかく、どうにかこうにか、無事AFP試験に一発合格し、自己負担ゼロの資格取得を実現したのである。 

Blog Calendar

Blog Category